活動内容

乳がん治療中、手術後の心と身体のリカバリーを目的とした
水中運動を仲間と楽しむ・学ぶ

ホアルア水中運動教室
~心と身体のリカバリーエクササイズ~

「AtoZSports」は、スポーツを通じて
共に人生の楽しみを広げ、
人生を豊かにする取り組みを続ける団体です。

これまでに、プロスポーツ選手や専門指導員、医師などの協力を得ながら、幼児から高齢者まで、また病気や障がいを持つ方なども参加できるさまざまなスポーツイベントを企画・実施し、参加者の皆様にお喜びいただいています。

その活動の一環として、このたび乳がん手術後の心と身体のリカバリーを目的としたホアルア※水中運動教室を実施いたしました。当日のレポートとともに、水中運動の大切さや期待される効果、専門家や仲間と楽しむ水中運動が乳がんの術後どのように役立つかをご紹介します。

※「ホアルア」とはハワイの言葉で「仲間」の意味です

日時:2016年2月12日(日)、2月26日(日)、3月26日(日) 全3回

場所:川崎市多摩スポーツセンター室内プール(全面貸し切り)

乳がん治療中や手術後のリカバリーに「水中運動」を取り入れよう

いま日本女性の12人に一人が乳がんにかかるといわれ2020年までに乳がん患者10万人を超えるといわれています。そんな中、早期発見であれば90%以上が治癒するといわれます。

医学が進んだ今日、ガン切除も過去の状況よりかなりリカバリーしやすい状況とはいえ、手術後や治療中の精神的なダメージや日常生活での負担など、患者の皆様には難しいものがあるのも事実ではないでしょうか。

そこで私たちは、多くの乳がん闘病中の女性が心身共にリカバリーする場として、
「水の特性」をいかしたプログラムと同じ悩みを共有する仲間とのつながりの場、「ホアルア水中運動教室」を提供しています。

乳がん治療者に水中運動をおすすめする4つの理由

  • 特性1 浮力

    浮力の作用で肩まで水中に沈んだ姿勢で立った場合、体重の重さは10分の1程度に減少。関節などにも負担がかからない。
    ※腕や肩の重さを感じず、体調に見合ったトレーニングが行えます。

  • 特性2 水圧

    水圧による静脈を圧迫し血液の流れをスムーズにする。
    ※脈を上げすぎず運動を行うことができるため心臓にかかる負荷、又、むくみを軽減します。

  • 特性3 水温

    水中での熱の伝導の速さは空気の約27倍といわれ、身体を動かすことで体温を調整しようとする生理的機能が働く。
    ※エネルギー消費が高いため短時間で脂肪燃焼などの効果が期待されます。

  • 特性4 抵抗

    水中では空気中の12倍の抵抗があるといわれ、その抵抗を受けて、自分の能力(筋力)にあったスピードや強さで身体を動かす。
    ※自分のペースで負荷を調整し、適度な筋トレやストレッチを行うことができます。

水中運動は専門家の指導の下始めるのが最適

乳がんの治療者は30~60代がメインと、本来であれば手術後、日常的に軽い運動ができる年代が中心です。

そこで、水が持つさまざまな性質により、全身運動をしながら個々のペースで体力づくりや弱点の克服に役立つ水中運動が良いとされます。

 

水中運動を始める際には、どのような運動をすれば効果が期待できるか、また自分自身どの程度動けるかを推し量ることが大事です。まずは専門家の指導の下行われる水中運動教室への参加をおすすめします。

ホアルア水中運動教室の特長

1. 貸しきりプールで人目が気にならない(全面プールに限り)

2. リカバリーに重点を置いた無理のないプログラム

3. 専門の講師が丁寧に指導

4. 仲間とともに楽しむことで前向きな気持ちになれる

講師紹介

森田美雪

・日本体育大学運動方法水泳研究室非常勤講師・蒲田医師会立看護高等専門学校非常勤師

・日本女子大学附属中学校非常勤講師・健康運動指導士

・AEA アクアフィットネスインストラクター・ATRIアクアセラピスト

・HYDOインストラクター・西武池袋・そごう西武カラダステーション 運動アドバイザー

・シナプソロジーアドバンスインストラクター

中田伸恵

・日本体育大学運動方法水泳研究室非常勤講師

・神奈川県水泳連盟総務委員

・日本水泳連盟公認競技役員

・大田区健康教室ぜんそく児水泳指導主任講師

「ホアルア水泳教室」開催レポート

3回シリーズで実施したホアルア水泳教室。会場となったのは、川崎市多摩スポーツセンター室内プール。最終日の2017年3月26日(日)は14名の参加者があり、プールを2時間全面貸し切りにして開催いたしました。

まずはBGMに乗って、軽めの水中歩行から始まり、大きな動きで水をかき分け、腿上げやスキップでかたまった筋肉を徐々にほぐしていきます。

続いては、「体幹を鍛えるトレーニング」として、呼吸に合わせジャンプや足踏み。講師からは常に「動かす部分だけ意識せず、全身の動きと連動させてくださいね」など具体的なアドバイスや、水中で無理なく上手に動くためのサポートも、随時行われます。

体幹訓練のあとは、カラフルな浮き棒を使った水中運動です。浮き棒に身体をあずけてバタ足をしたり回転したりと、普段使わない部位もしっかり動かします。参加者同士がコミュニケーションできるゲームなども盛り込まれ、会場は終始、楽しいムードに包まれました。

教室終了後には30分のフリータイムもあり、個々に動きをおさらいしたり、泳いだりと、2時間たっぷり動いて笑って、参加者同士「また会いましょうね!」と満足の表情で帰途につきました。

「楽しかった!」と喜びの声続出

終了後、ご参加頂いた方にアンケートを実施し、「動きづらい部分が動くようになりました」、「術後はつい家にこもりがちになるので、参加したことで前向きになれました」、「3回シリーズだったので、顔見知りができてうれしい」など、喜びの声を多数頂きました。

今までに水中運動・水泳経験がない方達にもご参加頂け、その内、教室に参加して運動の効果を感じましたか?という質問に関しては、なんと100%の方が効果を感じたという嬉しい結果となりました。
ご参加頂いた方のアンケートで寄せられたコメントも一部ご紹介いたします。

  • 術後の手のしびれが水中では感じなかった。普段伸ばさない筋が伸びてとても気持ちがよかった。
  • 同じ悩みを抱えている人達との教室だったので、気持ちも前向きになりました。
  • 術後、運動不足になっていたのと、術側の腕の可動域が少なく固まっていたので水中で楽に動かせてなおかつ、
    いい運動になったことが良かった。
  • これまで肩や背中のコリがひどく、こわばる感じがありましたが、筋肉の緊張が緩んで楽になりました。
  • 同じ乳がん患者さん達の集まりなので、そういう話も出来て良かった。
  • 無理に手を伸ばしたり曲げたりする動作が無く、誰にでもできそうなプログラムで楽しめました。
  • この病気になって、ドクターに運動しなさいと言われましたが、情報が得られずにいる人達が多くいます。
    ドクターいわく心身共にケアできる運動(水泳)が一番いいとの事で、今後とも続けていただければ幸いです。

よくあるご質問

  • 教室に参加するにはどうすればよいですか?

    ホームページの申し込みフォームからお申し込みください。

    https://atozsports.jp/apply/

  • 持ち物は何を準備したらいいですか?

    水泳をされる方は水着・水泳用の帽子・バスタオル・タオル・ゴーグルをお持ちください。

  • 泳げなくても大丈夫ですか?

    水中で、乳がん手術後のリカバリーに効果が期待できる運動をするのが「ホアルア水中運動教室」ですので、泳げなくても大丈夫です。

  • 体力に自信がないのですが参加できますか?

    ご自身の体力や状態に合わせて動いていただきます。お疲れの場合は適宜休憩を取ることも可能ですので、ご心配いりません。

  • 一人でも参加できますか?

    もちろん大丈夫です。「ホアルア水中運動教室」の参加はお一人の方でもご利用頂け、ご自身のペースでお申込みください。

  • 冬場のプールは寒くありませんか?

    室内プールは室温も水温も、一年を通じて一定に保たれています。ご安心ください。

  • また参加したいのですがお知らせはもらえますか?

    はい。一度ご参加いただいた方には、開催のお知らせを継続してお届けします。

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